一文字違えば、大違い。一つ一つ気を付けてテープ起こし・文字起こしすれば、正確な表記で原稿作成ができます。

こんにちは。カナ文字工房の関 香奈枝です。
今回は、「一文字違えば、大違い。一つ一つ気を付けてテープ起こし・文字起こしすれば、正確な表記で原稿作成ができます。」というテーマで話を進めていきます。
世の中には、同じ発音なのに違う意味になる「同音異義語」が存在します。
発音されない記号も含めて表記の確認をしたうえで原稿を仕上げることが大切ですが、疲れてくると見落としが発生してしまい、一文字変換間違いしただけで全く違うものを表現してしまう危険があります。
原稿の正確な表記のためにも、一文字までしっかりと確認することで正しいものを表現することが可能です。
この記事では、例としていくつかの一文字違うだけでさまざまな違いが起こることを理解できるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらうれしいです。
一文字違いで大違いになる言葉の例
(1)『7人の女弁護士』と『七人の女弁護士』(ドラマの名前)
どちらも発音は「しちにんのおんなべんごし」です。
「しちにんの」の部分に注目すると、数字が漢数字かアラビア数字であるかの違いがあります。
この一文字が違うだけで、全く別のドラマになってしまうのです。
・『七人の女弁護士』(賀来千香子主演のドラマ)
以下の語句も、一文字違うだけで全く違うものを表します。
特にカタカナ語に多いように思いますが、もしほかにもありましたらあなたも何らかのかたちでシェアしてくださるとうれしいです。
(2)ボウリング(球技)、ボーリング(掘削)
(3)ルクス(照度)、ルックス(容姿)
(4)バレエ(舞踊)、バレー(スポーツ)
ほかにもたくさんありますが、たくさんあり過ぎて書き切れないため今回は割愛いたします。
どんなときでも、音声の文脈から発音された言葉が何を表しているかしっかりと見極め、正しい表記を確認することが大切です。
また、記号が入っているかいないかで全く違うものを表すこともありますので、発音していなくても★や◆などのマークが入っているかいないかといったことも確認しなければなりません。
きちんと検索をして調べる、あるいは書籍や表記の辞書などからも、正しい表記を当たることが大切です。
ATOKをお使いのあなたには、ぜひ使ってほしいプラグインがあります。
入力中に『記者ハンドブック』、『NHK漢字表記辞典』
をPC画面上で参照できるので、辞書を引く手間が省けてとっても便利です。
この記事を書いたきっかけ
私自身、テープ起こしを仕事として駆け出しのころのことです。
一文字間違っただけで全く違うものを表す文字を表記してしまい、聞き直しの際に誤りを発見してヒヤッとしました。
テープ起こし原稿は記録として残るため、責任重大です。
それからは必ず一文字の変換間違いもないように、諦めずに検索を行うことや校正ソフトの利用を気を付けて仕事をするようにし、今に至ります。
今回は、一文字違えば大違いというテーマでお話を進めてきました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
この記事が、あなたの何かに役立てば幸いです。