コロナ専門家会議の議事録が作成されなかったことについて、思うこと

こんにちは。カナ文字工房です。
今回は、コロナ専門家会議の議事録が作成されなかったというニュースがありましたので、私個人が思うこととして話を進めていきます。
コロナ専門家会議「議事録」作成せず 菅氏「発言者特定されない議事概要で十分」
菅義偉官房長官は29日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策を検討する政府専門家会議の議事録を残していないと説明した。発言者が特定されない形の「議事概要」で十分だとし、発言者や発言内容を全て記録した議事録は作成していないとした。政府は今年3月、新型コロナウイルスを巡る事態を、行政文書の管理のガイドラインに基づく「歴史的緊急事態」に指定し、将来の教訓として通常より幅広い文書の作成を行うと決めていた。
ガイドラインは会議の性質に応じ、①発言者や発言内容を記載した議事録などの作成を義務づける「政策の決定または了解を行う会議等」と、②活動の進捗(しんちょく)状況や確認事項などを記載した文書を作成する「政府の決定または了解を行わない会議等」に分けている。菅氏は会見で、専門家会議は②に該当するとし「ガイドラインに沿って適切に記録を作成している」と述べた。発言者を記載しない理由は「専門家に率直に議論いただくために、発信者が特定されない形で議事概要を作成、公表している」とした。
発言内容と発言者を特定しないかたちでの作成、公表した本当の理由は、決定した人に聞かなければ分かりません。
しかし私が個人的に思うに、発言者を守る意味があったのではないかと思います。
SNSが発達した現在、一般国民が匿名で広く情報発信ができるようになりました。
中には個人を誹謗中傷するような、ひどい投稿もたくさん存在します。
実際に批判的な投稿のために自殺してしまった方もいて、問題になりました。
今回の専門家会議の場合、発言内容と発言者が特定されればきっとその発言者を誹謗中傷するようなSNSの投稿がなされたり、直接的な攻撃に出る人もいるでしょう。
外出自粛をしない人を批判し、直接攻撃した「自粛警察」があちこちで見られたように……。
これは正義はときに人を傷つけることがある、そんな事例の一つではないでしょうか。
情報公開は、大事なことです。そして、それは心身や社会的な安全が守られたうえでなされる必要があると思います。
私は末端の文字起こし屋ではありますが、発言者も閲覧者も安心・安全なかたちで情報公開ができる社会の実現を、切に願うものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたの何かに役立てば幸いです。