テープ起こし・文字起こし、動画編集者や映像翻訳者向けに使いやすいヘッドホン特集

初めて訪れるあなたも、常連のあなたも、こんにちは。
カナ文字工房です。
今回は『テープ起こし・文字起こし、動画編集者や映像翻訳者向けに使いやすいヘッドホン特集』というテーマで、話を進めていきます。
ヘッドホン・イヤホンはご自分に合うものをお使いになると、長く仕事を続けることができると個人的に思います。
以下に私が実際に使っているものと、ほかのテープ起こし・文字起こし従事者から使いやすいと聞いたものをまとめました。
以下に、解説していきます。
伝田聴覚研究所のヘッドホン
私が使っているのは、右脳能力開発教材『ミラクルサウンドBOX』の付属品で、伝田聴覚研究所の製品です。
このヘッドホンはかなりマイナーな製品なので文字起こしのために使ってる人はいないと思いますが、個人的にはお勧めです。
聴覚訓練のためのヘッドホンなので、長時間使っていても目が回りません。
聴覚過敏気味な私には、使いやすいです。
私は聴覚障害者用日本語字幕製作(以下、字幕製作)の仕事からテープ起こし・文字起こしの世界に入り開業しましたが、字幕製作では音の出始めがどこなのかをコマ単位で聞き分ける必要がありました。
音の出始めを探すには高周波帯域の音声が聞こえるヘッドホンを使うと作業をしやすかったため、このヘッドホンを使い始めました。
このヘッドホンを使い続けていると高周波帯域の音声も聞くことが可能なので、字幕制作、テープ起こし・文字起こしの両方の作業の負担が楽になることにも気付き、開業以来、ずっと同じヘッドホンを使っております。
このヘッドホンは耳が当たるイヤーパッド部分が他社製品よりも柔らかいので、長時間使用していても耳が痛くならないのもうれしいところ。
ただ、イヤーパッドが柔らかいのはデメリットでもあります。
イヤーパッド部分が傷みやすく、すぐにボロボロになってしまうからです。
そのため、イヤーパッドを長持ちさせるよう、自作のヘッドホンカバーを使用しています。
夏場には汗を吸い取る綿製品を使うと爽やかに、冬場には毛100%の手編み製品を使うと暖かく、快適に作業ができます。
私はヘッドホンカバーの製作方法を公開しております。
もしよろしければ、以下のページもご覧ください。
ヘッドホンを長持ちさせる、ヘッドホンカバー自作方法
冬に備えて手編みで作ろう!ヘッドホンカバーの編み方(棒針編みによる自作方法)
手編みによるヘッドホンカバー、今度の作り方はドーナツ中心部もしっかりくるむよ♪
このヘッドホン、単品では発売されていないのが惜しいところです。
純粋に単品で特殊ヘッドホンが欲しいという方はもう少しハイグレードなタイプのものになってしまいますが、伝田聴覚研究所から直接お求めください。
2、SONYのヘッドホン2種
もう少し安価で手に入れやすいヘッドホンを単品でお求めの方は、次のものもお勧めです。
以下は、私が聞いた中でほかの文字起こし従事者に人気があったのはSONY製のものです。
動画編集者や映像翻訳者も使っている方が多いものを2種類、ご紹介しています。
これらのヘッドホンは業務用のため、プラグ部分が太いものとなっております。
お手持ちの機材によっては、そのままではこのヘッドホンを使うことができません。
せっかく高いお金を出して買うヘッドホンですから、一度の買い物で使えるようにしたいもの。
ご自分の再生機器でヘッドホンが使えるように、プラグアダプターと一緒にお求めいただくと問題なく使えます。
私が選んだヘッドホンは、耳を覆うヘッドホン
あなたは文字起こし作業のためにどんなヘッドホン、イヤホンを選びましたか?
プロの文字起こしをする人は、耳穴式イヤホンを使う人と耳を覆うヘッドホンを使う人とがいますが、どちらを使っても大丈夫です。
私は、耳を覆うヘッドホンを使っています。
その理由は四つあります。
・音響のプロの方に「耳を覆うヘッドホンを使わないと、耳を壊しますよ」と言われたことがある
・耳の病気の予防
耳の病気に年齢は関係ありません。
実際、私の場合は耳穴式のイヤホンを使用していたら耳がかゆくなってしまったこともありました。
この仕事を続けるのに耳が聞こえることは必須なので、特に気を付けています。
・音漏れの防止
テープ起こし・文字起こし作業をする際には秘密保持契約を結んで仕事をするので、音漏れしないことはとっても大切です。
・作業に集中するため
お勤めをしていたときにテープ起こし・文字起こしをしていたら周囲の人に話し掛けられて集中しづらかったので、耳を覆うヘッドホンにしてみましたところ周囲の人から話し掛けられることが格段に減りました。
作業を中断される要因が減るので、あちこち気が散ることもなくて助かったことを覚えています。
この記事を書いたきっかけ
この記事を書いたきっかけは、耳を覆うヘッドホンを使いながらこの仕事を目指していたり会社で会議録を作る担当になったりしたあなたからは、「音が聞こえるなら、別に安物の耳穴式イヤホンだって使えるじゃない?」というご意見が聞こえてきそうだなと思ったことです。
確かに、耳穴式のイヤホンでも音は聞こえます。
しかし、耳穴に抜き差ししているうちに耳の弱い方だと耳に炎症を起こし、音が聞こえにくくなることがあります。
私自身は耳穴にシリコンを差すとすぐにかゆくなってしまうので、耳を覆うタイプのものを使っています。
長時間音声を聞くのが仕事の人は聞こえることで初めて仕事になりますから、耳の健康を守ることは大事なことです。
まとめ
今回は耳を覆うタイプのヘッドホンをご紹介いたしましたが、耳穴式イヤホンを使っている人もたくさんいます。
必ずしも耳を覆うタイプのヘッドホンを使わなければいけないということはありませんので、ご了承ください。
ほかにもヘッドホンはこの世にたくさんの製品が出回っておりますので、ご自分に合った製品が見つかるまでいくつか買い換えることも必要かなと、個人的には思います。
どうかあなたにぴったりの製品が見つかることを、遠くで祈っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、あなたの何かに役立てば幸いです。
参考記事
耳穴式イヤホンを使ってみたい⇒テープ起こし・文字起こし、耳穴式イヤホンのご紹介
ヘッドホンでは解決できない聞き取りにくさがある⇒テープ起こし・文字起こし、雑音や反響などで聞き取りにくい音声への対処法二つ
ヘッドホンのイヤーパッドがボロボロだ、ベタついて気持ち悪い⇒ヘッドホンや防音用イヤーマフのイヤーパッドのべたつきやボロボロ問題を解決する方法